〜『楽園』 作・河嶋陶一郎(冒険企画局) R&R70号掲載〜

Opening.

【GM】 マスターシーンです。“誰も登場できません”。

【PC2】 ほう。……えっ?

【PC4】 ええー。

【PC1】 ぱちぱちぱちぱち。

【GM】 所在地不明、どこか建物の一室に、4人の忍が居ます。きい、とドアが少し開き、その4人の前に1人の忍びが立ちます。
その忍びは4人の忍びが揃っていることを確認すると――重々しく口を開き、上忍として、4人の忍びに語りかけます。
「集まったようだな。……では、早速だが忍務を伝える。」

【GM】 「封印されし忍法『時檻』の秘伝書。鞍馬神流の数十人の手練によって守られていた危険な忍法だ―それが奪われた。」
「奪ったのは『月読』という忍者だ。護衛すべてを奴は倒している。数十人の数をものともしない、恐るべき手練だ。」
「―封印されし忍法が使われる前に、『月読』を倒し、秘伝書を回収せよ。それが貴様らへの忍務だ。何か質問は。」

【GM】 「無いようだな。では、行け――吉報を待っている。」
4人の忍びが闇へ消えていきます。

登場PC・NPC紹介

【GM】 09月30日早朝、清陵学園――
PCは全員、私立高校、清陵学園の生徒です。今日、9月30日は文化祭前日。
授業はなく、NPC2人を含めた皆さんは、朝から『軽音部』の部室へ直行することになります。

【PC1→鏡月奏】
「いよいよ明日だ」
文化祭前日。緊張した表情を浮かべて、人通りの多い道を行く、制服を着た小柄な少女。

PC1:鏡月 奏(きょうげつ そう)
●性別:女 ●年齢:16歳(一年生) ●流派:ハグレモノ
●表の顔:学生 ●信念:和 ●パート:ボーカル
●特技:《縄術》《生存術》《隠形術》《分身の術》《見敵術》
●忍法:【接近戦攻撃《生存術》】【鎌鼬】【影分身】【かばう】【頑健】
使命「文化祭を無事終わらせる

今年入部したばかりの一年生。本当は楽器を担当したかったが、部長の強い押しでボーカルに抜擢される。
情動が薄くクールな印象を与えるが、本当は人見知りなだけ。友人には屈託なく話すため、部活の中では非常にフレンドリー。


その引き締まった表情が、不意に綻んだ。
「プレッシャーに弱いなあ、私」



【PC2→檻姫 大輔】
ギターケースを背負い、真剣な目で道を行く少年。
その頭の中にあることは一つ。――ステージでカッコイイ姿を見せれば、きっと女の子が声をかけてくれるに違いない!

PC2:檻姫 大輔(おりひめ だいすけ)
●性別:男 ●年齢:17歳(二年生) ●流派:鞍馬神流
●表の顔:学生 ●信念:我 ●パート:ギター
●特技:《手裏剣術》《身体躁術》《刀術》《分身の術》《対人術》
●忍法:【接近戦攻撃《手裏剣術》】【集団戦攻撃《分身の術》】【夕凪】【後の先】【頑健】
使命「自分にとってかけがえのない仲間を守る

落ち着いた方ながら、まだまだ厨二病真っ盛り。ギターも、一番格好良いポジションだからという理由で始めたほど。
鞍馬神流の祖父の家に修行のため住み込んでいたが、派手な忍術を求めた結果祖父と対立して家出中。
そんな彼の希望はひたすらに女の子。
三年生になり忙しくなる前に彼女を作るには、この文化祭のステージが絶好のチャンスと意気込む。

「でも練習だりーなー、早く明日になんねぇかな……」
そう言いながらも、彼は朝一番に部室の扉を開ける。



【PC3→室戸 健司】
人の少ない早朝の道を軽快に走り抜ける一台の自転車。それに乗るのはいかにも真面目そうな、ギターケースを背負った少年。

PC3:室戸 健司(むろと けんじ)
●性別:男 ●年齢:18歳(三年生) ●流派:比良坂機関(公安隠密局)
表の顔:高校生 ●信念:我 ●パート:セカンドギター
●特技:《刀術》《調査術》《対人術》《流言の術》《鳥獣術》
●忍法:【接近戦攻撃《刀術》】【使役術】【沈黙】【揺らし】【内偵】
使命「文化祭を成功させる

元は、比良坂機関が私立御斎学園へと送り込んだスパイ。
とある事件の際にスパイであることが露呈し、清陵学園へ転校を余儀なくされた。
故に軽音部へも途中参加だが、三年生なのでこの文化祭が最初で最後のステージになるだろうと予感している。
そのため文化祭の成功へかける思いは人一倍。

自転車を駐輪場へ止めると、彼は部室へ急ぐ。恐らくはまだ誰も来ていない、そんな時間に。
自分はもうすぐ立つ鳥、それに経験が少ないとは言え部内では年上だ。
「……僕が足を引っ張る訳にも、行かないよな」
そうして彼は部室の扉を開ける。



【PC4→黒井 依理】
遅刻ギリギリの時間帯に、長い髪を靡かせチャリを飛ばす女子高生。見えなくても女子高生、制服着てるし女子高生。

PC4:黒井 依理(くろい えり)
●性別:女 ●年齢:15歳(一年生) ●流派:私立御斎学園(私立多羅尾女学院)
●表の顔:女子高生 ●信念:情 ●パート:ドラム
●特技:《骨法術》《盗聴術》《九ノ一の術》《地の利》《暗号術》
●忍法:【接近戦攻撃《地の利》】【返し技《地の利》】【紅葉】【撫子】【頑健】
使命「部活メンバーの好きな人が、誰なのかを調べる

多羅尾学園の九ノ一。『九ノ一』らしい『九ノ一』と言うべきか、息をするように男心を転がし楽しんでいる節がある。
元吹奏楽部所属、パーカッション担当なので、楽器歴は長い。
派手な見た目に反して、縁の下の力持ち的な役回りを好む。
朝に弱い性質で、時間ギリギリに部室に顔を出すことも多い。

「うーやば、でもまだ遅刻じゃないよな?」
チャリを停めて即座にダッシュ。彼女は今日も一番最後に部室の扉を開け、元気な声で挨拶する。
その後欠伸を噛み殺すのも、いつものことだ。


【GM】 ではここで、NPC2人の紹介とハンドアウト公開を行います。


【GM=水波カオル】
NPC1: 水波 カオル(みずなみ かおる)
●性別:男 ●年齢:18歳(三年生) ●流派:一般人 ●パート:ベース/部長
使命「みんなで楽しい時間を過ごす

穏やかな性格で細かい所は気にしないが、部活の活動に関しては熱血漢。
さらっと根性論を持ち出し部員を振り回す。
部員のことは皆愛称で呼ぶ、部長としての垣根を感じさせない部分がある。


【SM=諸星 真琴】
NPC2: 諸星 真琴(もろぼし まこと)
●性別:女 ●年齢:16歳(一年生) ●流派:??? ●パート:裏方(放送、照明等)
使命「早く家に帰る

音楽センスがさほど無い事、なるべくサボれることを理由に裏方仕事を担当している。
役目が少ない事をいい事にパシられるのが主な仕事なのかもしれない。
どこから仕入れるのかは不明だが、噂話とイタズラが大好きで部活内では専らそれをネタに部員達をおちょくり回している。
他人の噂は蜜の味。ただし時々間違った情報を掴んでくることも。
文化祭よりも、何か別のことに興味がある様子。とりあえず夕方のアニメ見たい。


【GM】 カオルは一般人ですが、真琴は忍者です。


第1サイクル第1シーン


【GM】 では、6人が登校し、部室に集まったシーン。最後にやってきた依理をカオルの声が出迎えます。 

【水波カオル】 「ああ、来た来た。えりちゃんおはよう!」

【黒井 依理】 「おはようございます!」ぱっと手を上げて答えて扉を閉めますよ。

【鏡月 奏】 「はい、お茶」自販機で買ったばかりのお茶の入った缶を手渡します。もうツッコむのも諦めた。

【黒井 依理】 お茶渡されておって笑顔返して。
「ありがとう、そーちゃん。パン詰め込んできたから喉が渇いてたんだ」

【鏡月 奏】 「だろうね。制服にパンくずついてるよ」(……)

【黒井 依理】 「うっ」慌ててぱんぱんと制服の胸元を払いますよ、揺れる。

【室戸 健司】 「変わらないな、今日くらいはしっかりしてくれるかと思ったんだけど」
と、運指を一旦中断して、依理の方へ軽口を。

【黒井 依理】 健司の軽口にちょっと小さくなります。
「いや、昨日は流石に早く寝ようと思ってたんですけど……うーんと……明日! 明日はちゃんと頑張りますから!」
「っていうか先輩起こしてください、モーニングコールお願いしますよー!」

【室戸 健司】 「前にも同じこと言ってなかったかい?確か二度寝か何かでいつもの時間に来た覚えがあるんだけど(…」

【黒井 依理】 「……5分刻みのモーニングコールで!」(……)

【室戸 健司】 「……細かいなあ。折角だから何回かかるかカウントしておこう」
ははっ、と、笑って言うけどこれ肯定だよね。(…)

【黒井 依理】 「なんとか1ケタに収める努力はしますね!」肯定をいいことに調子に乗る図。

【室戸 健司】 「それだと僕まで遅刻するじゃないか……」
やれやれ、と頭を抱える動作、を中断して、再びギターに指をかける。

【黒井 依理】 「登校しながらかけるとか、学校でかけるとか」
他愛無い事を言いながら、自前のドラムスティックを取り出しますよ。

【檻姫 大輔】 ちょっと眠そうだ。椅子に座ってギターケースを抱いている(……)

【鏡月 奏】 ぺし、と大輔の頭を軽く叩くよ。「……ほら、起きて。依理ちゃん来たよ」

【水波カオル】 「そうそう、起きろ大ちゃん、始めるぞ!」

【檻姫 大輔】 べし、と叩かれて。「んぁ、……むぐ」
ぐしぐし、と目をこすりながらぐにー、と背伸びします。「…全員揃ったー?」ふわあ、と欠伸。

【諸星 真琴】 学園祭のパンフレットを眺めながら。
「でも、ちゃんと起きなきゃ駄目だよー?早寝早起きしないと健康にも悪いって言うじゃん!」

【黒井 依理】 「……うー、そうは言うんだけど……朝の布団の温もりが離れがたい季節になってきたっていうか……」
「あ、檻姫先輩おはようございます!」

【鏡月 奏】 始めるぞ、の言葉に表情を硬くして。小声であー、あー、と発声練習。

【檻姫 大輔】 始めるぞー、の声にがちゃがちゃギターケースを開けて用意。…若干、眠そうだ。
「んぁ、ん、おはよー……」15分ほどマジで寝ていたらしい。声が寝ぼけている。(…)

【水波カオル】 「まずはいつも通り朝錬やって、それから今日の段取りを説明するからな。」
「舞台の準備とか楽器の運び込みとか、今日は忙しいけど頑張っていこう!」

【黒井 依理】 「はーい」手慣らしのようにスネアロールしつついい子のお返事、ドラムセットに腰掛けて。

【諸星 真琴】 はいはーい、と挙手し、「で、水波センパイ。今日は練習何時までなんです?」
「ボク、アニマックスのるろ剣が見たいんですけど間に合いますかー?」

【水波カオル】 「間に合わないな!」断言しますよ。
「生徒会に無理言って時間延長の許可取ったから――まあ再放送は見れるだろ」うんうん。

【鏡月 奏】 マイクスタンドの前に立って。未だドキドキと早鐘のように打つ心臓を鎮める作業

【檻姫 大輔】 「アニマックスのるろ剣なら深夜の1時か1時半から再放送やってんだろが余裕で間に合うだろー」
ぼそぼそ寝ぼけ声で真琴に。ギターを若干鳴らして。

【黒井 依理】 「檻姫先輩詳しいですねー」

【室戸 健司】 「見てるんじゃないのか?」(…)寝ぼけ眼の大輔にちらっと目を向け。

【檻姫 大輔】 「あぁ。見てるよ。イニD見たあとの流れでな。」
「俺のテレビの使用法なんざゲーム見るかアニマックス見るかでもう固定されてっからな……」
「まあだいたいそんな感じなわけだよ、えりちゃん」だんだん意識が覚醒してきたのか声がはっきりしてくる。

【黒井 依理】 「もしかしてまだデジタル放送対応してないとかそういう感じだったりします? ブラウン管テレビだったりして」

【檻姫 大輔】 「デジタル放送?……あー、対応してねえよ。家から古いの引っ張り出してきたからな」
じゃんじゃっじゃーん、じゃん、じゃんじゃっじゃーん、じゃん、最初の部分を練習中。

【諸星 真琴】 カオルの言葉にガビーン。
「再放送は……って、どんだけ遅くなるんですか今日!?深夜徘徊のお巡りさんに捕まっちゃいますよぅ!」

【水波カオル】 「大丈夫、大丈夫!文化祭前日ぐらい許してくれるさ」

【諸星 真琴】 捕まるのがお巡りさんじゃない人だったらどうするんですかー、と言いたかったが多分聞いてくれないんだろうな。
むー、と頬を膨らませて。

そんな他愛のない話をしている隣で、あがり症の奏だけが緊張した表情を見せている。


【鏡月 奏】 「…………」それどころじゃない。明日どうしようどうしようループなう…

【水波カオル】 「で。 そーちゃーん?こんな朝から緊張してるようじゃ駄目だぞ!本番は観客だっているんだから」
手を奏の目の前でひらひらさせますよ。

【鏡月 奏】 「ハ、ハイ」(……)

【黒井 依理】 「もー、全くそーちゃんは。」バチの裏側で軽く奏の頭を突っつきますよ、カオルに応える形で。
「練習なんだから、まだ外し放題だぞ。本番で合ってればいいんだから」

【室戸 健司】 「合うか外すか以前の問題じゃないかと思うんだけど……」
奏を見てから手元に視線を落とし、こちらも少し練習を。

【鏡月 奏】 つんつんされて、依理の方を見て、
「う、うん。わかってる。わかってる。けど、ほら。知らない人ばっかりでしょ?」
「私、歌えるかな……。声が詰まっちゃったらどうしよう……」

【黒井 依理】 「大丈夫だよ、全員カボチャだから。なんだかんだでステージ上がったら大丈夫じゃないか、君」

【鏡月 奏】 「…で、でも今まではそんなに大きい舞台じゃなかったし…」

【水波カオル】 「そうそう、えりちゃんの言うとおりさ。声出なかったら帰さないからそのつもりでな!」
「よし、今度こそ始めるぞ、静かに、静かに!」

【檻姫 大輔】 ういーっす、と適当な返事を返して位置につく。

【室戸 健司】 よし、と返事を返して、一度ギターを持ち直す。

【黒井 依理】 奏をよしよしって頭撫でてやってたところで静かにって言われましたよ、肩竦めてドラムセットの椅子に座る。

【鏡月 奏】 緊張した顔でマイクを取る。

【諸星 真琴】 演奏中はやる事も特に無いんで、聴きながら体育館の照明の表でも眺めたりしてますよ。


【GM】 では、皆が静まり、カオルが朝錬の開始を告げた所で――
シーンを切り、本シナリオのギミックについての説明を開始します。

その言葉に身構えるPL一同。
GM側以外は、全員これが初めての「特殊型」シナリオへの参加である。
普段のものより変則的だということ以外に想像のつかないシナリオギミックへ、PLたちは各々期待を膨らませ、
そしてどんなものが来るのかへの覚悟もしていた。
……この時点では。

【GM】 今回、カオルは「一般人」としての参加です。
一般人は本来、「パーソナル秘密」という特別な秘密を2つ追加で持つのですが、カオルにそれはありません。
通常は一般人が持つ【パーソナル秘密】ですが、本シナリオでは例外処理として、導入フェイズ終了時に、
キャラクター全員へ【告白】のパーソナル秘密を付与します。

【室戸 健司】 ふむ?

【GM】 パーソナル秘密【告白】の効果は次の通りです。尚、本シナリオでは「愛情」固定です。
「この【秘密】を選んだ時、キャラクター一人と【感情】を一つ選ぶ。
この【秘密】が公開されたとき、選んだキャラクターに対して選んだ感情を抱く。
すでにそのキャラクターに対して何らかの【感情】があるのであれば、変更される。
ゲーム終了時にそのキャラクターと自分が、お互いに対して同じ【感情】を持っているのであれば、
功績点を2点追加で取得する」

【檻姫 大輔】 ……つまり、どういうことだってばよ……?

【GM】 プレイヤーは全員、導入フェイズ終了時に、「告白相手」、つまり好きな人をGM「だけ」に伝えてください。

【黒井 依理】 エエッー!!

【檻姫 大輔】 なんだってー!?

【室戸 健司】 ……頑張る……

【鏡月 奏】 じゅるり。へっへっへ。誰にしてやろうか(←)

【SM】 つまり、皆誰かが好きなんだよ。んで、もう一つの秘密が公開されると好きな人が皆にバレるって訳。
別に同性でも構いませんよ。と一応言っておきます。

【GM】 尚、「告白相手」の対象はPC、NPC全員です。
NPCも「告白相手」を設定するため、導入での皆の振る舞いをによによ観察してました。

【檻姫 大輔】 うわーん。もっと気合入れればよかったあ(……)

【黒井 依理】 寝てたもんね、檻姫くん。

【檻姫 大輔】 アニマックス見てるアニオタアピールとかしちゃったしなwww orz(…)さて、どうすっか…。

思いもかけない条件に悲鳴を上げるPL一同。
ちなみに、事前にPLへ知らされていたのは「高校を舞台とした、ラブコメ要素のあるシナリオである」ということだけ。
パーソナル秘密を使うセッション自体も初体験、更に言えば弐まで導入しての初シナリオを遊ぶ面々に、
この条件はほぼ予想不可能であった。

【GM】 ここまでで質問はありますか?

【檻姫 大輔】 んー、今決定するのかい?

【SM】 今、決めてください。
あ、キャラシの自分の【秘密】欄に「あなたは「○○」が好きである。」って書いておくといいかもしれませんねー。

【GM】 【告白】が開かれた場合、告白相手の名前が、“セッションシート”にも晒されます。

【黒井 依理】 えげつねぇなぁ。

【SM】 全てはラブコメの為っ!

【檻姫 大輔】 なるほどなるほど。うーむ……

【GM】 【告白】の功績点獲得条件は、告白相手と相互に同じ感情、愛情同士はもちろん、共感同士とか、殺意同士とか、
同じ属性の感情を結べば成立です。

【黒井 依理】 殺意でもいいのか……

【檻姫 大輔】 殺意あふるるカップルとか嫌だなあ。

【SM】 いや、今回は愛情でお願いしますよ?なるべく

【室戸 健司】 なるべくっていうか 固定なんだろ。告白の効果は。

【SM】 そもそも相互マイナス感情のカップルなんて成立するんですか。

【GM】 全員分の告白相手をGMが確認するまでメインフェイズには入らないのでそのつもりで。
それと、プライズの説明もしておきましょう。

プライズ:文化祭の思い出
【使命】:この【プライズ】は文化祭を通じてできるかけがえのない思い出である。
一番最初に【告白】の経験点取得条件を満たした者が獲得する。
この【プライズ】を取得したものは、その【秘密】を見ることができる。
この秘密は情報判定や「情報共有」で入手できない。
この情報はドラマシーンで他人に教えることは可能である。
この【プライズ】はドラマシーンで受け渡しができず、【戦果】によってのみ移動する。

【GM】 つまり?:一番最初にカップル成立させた人が獲得します。後は欲しかったら奪って下さい。

【檻姫 大輔】 ということはふたつ出るん?

【GM】 いいえ、ひとつです。2人のうちどっちに渡すかは……起きた時に考えます☆ミ

【SM】 恋は戦争なのさ〜。

【GM】 で、本シナリオには2種類のエニグマが存在します。初期状態は公開されていませんので調べられません。
尚、このシナリオではシーン表として、 通常(シーン)/学校/日常が使えますので、是非試してみてください。
それと、シーンの順番についてです。
今回、真琴とカオルは各サイクルにそれぞれシーンを持ち、行動します。ただし、その順番は固定されています。
ぶっちゃけると、各サイクル、マスターシーン(全員)→諸星 真琴(SM)→プレイヤー1→プレイヤー2→水波 カオル(GM)→プレイヤー3→プレイヤー4→ の順でシーンを展開します。

【檻姫 大輔】 ふむふむ

【室戸 健司】 なるほど。

【GM】 プレイヤー同士の順番については好きに決めて下さい。
プレイヤーの合意があるならサイクル途中で変更しても構いません。

パーソナル秘密【告白】の要件説明からエニグマ、シーン表、プライズの説明までを含め、約20分ほど。
それから更に10分ほどの時間をおいて、【告白】の申告が出揃う。

【GM】 全員揃いましたので、メインフェイズ1サイクル目を開始します。



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